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ここまで来たんだ、雨くらいで止まってたまるか!
[player]夏だし、これくらいの雨は大丈夫でしょ。このまま突き進もう!
[撫子]あんたって、あたしよりもぶっ飛んでる時あるよな。でも……
撫子さんは減速した。
[player]いや……。
[撫子]こんな砂利道を雨の中で走るのはあまりにも危険すぎる。これ以上進めない。安全第一って言葉、覚えてる? PLAYER君。
[player]……ごめんなさい、撫子先生。
そんな話をしている間に、ゲリラ豪雨の前線が私たちに追いつき、全身をずぶ濡れにして去っていった。濡れ鼠でこれ以上旅を続けるのは難しいと判断し、私たちは近くの旅館に入った。
旅館の中に入ると、やる気の無さそうな主人が案内してくれた。
主人の話によると、行きたかった絶景スポットは最初の分岐点で右に行った先にあるらしい。でも仮に今から髪と服を乾かして向かったところで、途中で日が沈むだろう。
結局のところ、雨が止むまで私たちはこの旅館でだらだらと過ごした。
[player]今度一緒に旅する時は、やっぱり計画を立ててから行こう。
そんな思いを抱きながら、撫子さんとの旅を早々に終わらせた。