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[徳] ……わかったよ。昨日の午前中、俺は競売場の入口まで来たんだ。休みを取ってからずっと、葵一人じゃ競売場に下見に来た人達に対応し切れないんじゃって心配で、怪我を押して来たんだよ。だから、この証拠は、俺は立派な従業員だって証明するもんだ。そうだろ!?
[player] 諦めの悪い奴だ、どうしてもこの技を使わせる気か?
[-] ものすごい勢いでギプスのない足の方に蹴りを入れると、男性従業員は怪我している方の足一本で跳びあがった。私は「医学の奇跡」を一瞬にして起こした。
[-] 様子を見ていたジェーンも私の意図を汲み、そのまま前に駆け出して彼の包帯を急いで解くと、石膏がボロボロと剥がれ落ち、無傷の足が現れた。
[-] 場全体が瞬時に静まり返った。すると、徳は崩れ落ち、南社長の足元にすがりつきながら、白々しい号泣を披露した。
[徳] すみません、ボス! 俺はただ、仕事したくなくて、仮病を使っただけなんです! 強盗事件とは本当に無関係で……!
[player] 足跡の消去法からして、昨日の午前中に競売場に来た可能性があるのは君しかいないんだ!
[徳] もしヘリで逃走してたら? もし他の人の足跡を踏んで逃げてたら? もし……頭に付けられる竹とんぼで逃げてたら!? あんたらには、俺が犯人だとはっきり言える証拠がないだろ!
[player] ……それは屁理屈だよ!
[-] ジェーンさんがうろうろと歩き回り、何言か呟いている。
[ジェーン] おかしい、おかしいわ。きっとまだ手がかりの中に何か見落としがある。私の直感が、そう言ってるのよ……
[-] 私はもう一度事件を最初から振り返ってみた。その上で、まだ考える余地のある証拠……それは、こいつだ!
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