[player] ……
[エリサ] ……オオカミさん、これ、どういう作戦?
[ハートのジャックA] 答えないなら、全員連行するぞ。
[player] わかったよ、私のカードは……クローバーの2だ。
[-] 黙秘も不可ということなら、適当な数字を言ってしまおう。嘘をつくなとは言われてないし。
[ハートのジャックB] 嘘をついたな。お前達の中にクローバーの2などいないじゃないか。
[player] ……
[ハートのジャックA] 嘘をついた者は、更に厳しい罰を受けることになる。
[ハートのジャックB] その通り、更に厳しい罰を与える。ついて来い。
[エリサ] オオカミさん……!
[雛桃] うさぎさん……!
[player] 大丈夫、心配いらないよ。
[-] 私は雛桃とエリサさんをなだめ、ハートのジャック達に連れられて、森の奥までやって来た。
[-] そこは、地下庭園のような空間だった。こちら側に背を向けて中央に置かれた赤い椅子には、赤い衣装に身を包んだ人物が座っていた。
[player] あなたが赤の女王ですか?
[???] ぐひひ……わらわを知っておるのなら、さっさとひれ伏すがよい。
[player] って、その口調……かぐや姫?
[-] 暗がりから、かぐや姫が現れた。指で自分のカードを挟み、顔の下半分を隠している。
[player] どうしてここに?
[-] かぐや姫
[かぐや姫] ここは何でもありの不思議の国じゃ、神がいて何が悪い? ほれ、ここまで来るのじゃ。
[-] かぐや姫は私を椅子の前まで来させると、しなやかな指を伸ばして私を押し、私を椅子に座らせ、持っていたカードを取り上げた。
[かぐや姫] ハートのキングか……ぐひひ。
[-] かぐや姫は笑いながら、自分のカードを裏返した。ハートのクイーンだ。
[かぐや姫] では、ハートのキングよ、ハートのクイーンの城へようこそ……ここからは、おしおきの時間じゃ。
[player] 待って、かぐや姫。このシナリオ、なんか変だよ……ここは不思議の国であって、罠じゃないだろ!
[-] あの日受けたおしおきは、何と言って表現すべきかわからない。ただ、「嘘つきの悪い子には絶対になるなよ」とだけ、アドバイスしておくとしよう……
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